方針管理とは、企業において経営目的・目標を達成するための手段として策定された中・長期経営計画、あるいは年度経営方針・予算を体系的に達成するために行なう業務の管理の仕組み・取り組みをいいます。
マネージャーである皆さんは方針管理という言葉を耳にすることは日常的ですが、ともすれば日常的すぎて「方針は聞いたが、方針は方針として」など形骸化しがちでもあります。「方針」とは、「目指す方向」を指しますが、本来もつ意味合いは、「この範囲内でやりなさい」という制約条件をもつものです。特に「目標」とセットで使用する場合には、この意味合いはより強いものになります。また「管理」という言葉も、「何らかの基準に対してそこから外れないようにものごとを統制すること、あるいはある目的に対して何かを維持・発展させること」を意味しています。
これが、「会社に方針は一つあればいい」と言われる理由です。
よって、皆さんは、全社方針・上位方針を正しく理解し、その方針の範囲内を基本として皆さんの知恵と工夫によりメンバーを統制し、全社目標・上位目標に能動的に向かっていく、維持・発展させていく役割を担っていると認識してください。
尚、目標達成のための取り組みという点では似ていますが、方針管理が全社を対象としていること、トップダウン・アプローチである点で、現場におけるボトムアップ・アプローチである目標管理とは異なる性質をもつものです。
また、方針管理が全社を対象としていること、基本となる期間を年度とする点で、現場における日常管理(日常的業務管理)とは異なる性質をもつものです。
※方針管理と目標管理、日常管理については、別項でもう少し詳しく書いていますので、参考にしてください。
読んでいただきありがとうございました。
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