方針管理の必要性

 ところで方針管理は一体なぜ必要なのでしょうか。

 企業のトップ・マネジメントやマネージャーの悩みの多くは、ヒト・モノ・カネの分野※に集約されるといわれています。そして、それらの悩みは全社経営方針(中・長期経営計画、年度経営方針)あるいは部門の目的・目標として戦略的に解決していく必要があります。

 方針管理は、「全社レベルの目的・目標を部門に展開する」・「全社の大きなP・D・C・Aと部門ごとの小さなP・D・C・Aを両輪として管理のサイクルを回す」取り組みと、「全社レベルと部門レベルの連携と舵取りを有効に行なう」管理のしくみです。このしくみを整備し、定着させることによって、全社あるいは部門の目的・目標を効率的・効果的に達成できるようになります。

 また、マネージャーにとっては、以下のような効果も得られます。

1. 目的・目標ややるべきことの順位付け(行動基準)が明確になり、マネージャーも現場も業務が進めやすくなります。

2. 大きな目標をブレイクダウンして展開するため、現場とマネージャーが目線を合わせた相談ができます。

3. マネージャーは、期間レビューが具体的にでき、自身のレビューやそこからの有効なフィードバック※※を得ることができます。

 ※メンバーが言うことを聞かない、思いが伝わらない、売上・利益が向上しない、生産性が上がらない、お金の流れが見えない、などが企業のトップ・マネジメントやマネージャーの悩みの上位といわれています。

 ※※フィードバックとは、ただ結果を報告するだけでなく、行動の反省点やより良い結果を導くための計画立案などを含んだ情報を伝えることを意味します。

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