方針管理を行なうにあたって基本になる3つの視点②


(前項①の続きです。)


2.プロセス重視の管理(プロセス・コントロール)の視点


 プロセス重視の管理(プロセス・コントロール)とは、結果でなく、仕事のプロセスを管理していくことです。

 結果を求めるのは当たり前のことですが、このプロセス重視とは、結果のみを追うのではなく、結果を生み出すプロセスに着目し、これを管理し、向上させることで得たい結果を得ることです。「良い結果は良いプロセスから得られる」と言われるように、良い結果を出すために、プロセス(物事が進む過程・仕組み)を管理することで、仕事の質を向上させる考え方です。

 たとえ結果が良くても今後ずっと結果を出し続けられるのか、それとも今回たまたま良い結果が出ただけなのかを考えると、「結果さえ良ければいい」とはいい切れません。

 逆に、今回の結果が悪かったとしても、きちんとプロセスをふんだ仕事は、どういう手順・どういう過程で実施したのかが明確であるため、問題の特定がしやすく、改善が容易になりますから、次の手が打ちやすくなります。

 つまり、たとえ今回の結果は良くなかったとしても、きちんとプロセスを踏んだ仕事をすれば、必ず結果は出せるようになります。

 プロセスが明確になっていれば良いというのが、プロセス重視の考え方の一つです。

 また、プロセスが明らかであれば、いつ、誰がやっても同じような良い結果を出すことができ、誰でもできる作業になり、作業訓練の時間短縮にもつながるという利点があります。

 どういう過程で仕事を進め、その結果どうなったのかのプロセスが財産になります。そういう意味で「問題は宝の山」※といえます。

 ※「問題は宝の山」は、換言すれば「問題発見上手は改善上手」になります。 

                                        (つづく)

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